さて、この古いバッテリーだが、メンテナンスフリーのシールドバッテリーのため、補水不要となっている。でもパナのカオスとかはメンテナンスフリーでも補水できる仕組み(延命可能)になっているので、このGLOBATTも延命を試みた。
むむむむ。。。。注水用の穴がどこにもない。。。こうなったら、無理やりこじ開ける。。。
開けるのに1時間かかった。。。工具も力もなければ手に負えなかったであろう。。。
この時点で2度と車載は不可。振動で液漏れするは確実。DIYの実験用途として使うしかない。
このバッテリー、水量が横から見えないので、穴から棒を差し込んで、湿り具合(オイルゲージの要領)で確認するほかあるまい。。。リトマス紙を細長く切ったものがあれば最適かな?
MFバッテリーとはいえ、6年経つとそれなりに液量が減っている。硫酸の濃度とかわからないけど、とりあえず精製水を入れて水量を上面からほどほどのところまで300mlほど入れてみた。
電圧やインジケータがどうなったか、というと。。。
注水前の充電前 電圧12.28V インジケータ黒
一晩充電後の朝 電圧13.23V インジケータ暗い青
夕方 電圧12.55V インジケータ黒
注水後 電圧12.55V インジケータ黒
一晩充電後の朝 電圧13.43V インジケータ暗い青
そのまま1週間ほど放置 電圧12.65V インジケータかすかに青
う~ん、水が蒸発しただけではない模様。。。残念な結果に終わった。。。
ということで結論
・メンテナンスフリーバッテリーに補水するのはパナのカオスみたいに補水可能なモノの場合に限る。
・完全シールドで補水困難なものにどうしても補水したい場合は、ふたをこじ開けるのではなく補水口(6か所、封がされている)のところにドリル等で穴をあけるのがいい。補水後は適当なネジでも嵌めておけば液漏れもある程度防げるであろう。
次メンテナンスフリーバッテリーを買うときは、カオスみたいな注水可能なタイプにしよう、っと。
昔はパワーFCを使っていたのだが、2年ちょっと前よりLink G4+に乗り換えていたりする。最近のフルコンと比較すると、パワーFCは、いろいろ時代遅れの感じがする。まあApexが倒産したりで20年前からほとんど変わっていないんだから、あたりまえなのだが。。。。今どきPCでセッティングするソフトが付かないフルコンって、ありえないよなぁ。。。
てな感じでLink G4+にはまったく不満は無かったのだが、ひょんなことからG4Xをもらったので、いろいろ試してみることにした。ちなみにG4+はもう廃版で入手できないらしい。
まず、一般的に言われているG4Xの特徴は
①処理速度が速く(4倍)、レスポンスがいい
②ロギング用のメモリが桁違いに増えた
③G4+よりちょい値上げ
といったところだと思うが、実際使ってみた感じは
①なんか処理が重い。PCアプリの出来が良くないのか?
②ロギング用のメモリなんてレースやってないので関係ないな
③ボードを見るかぎり製造原価はG4+よりかなり安そう
と、ここまではどうでもいい。
④頻繁にPCアプリがフリーズする
⑤USB通信が頻繁に切れる。一度切れたら抜き差しするまで直らない。
⑥CAN通信の仕様が見た目G4+と全く同じようにみえて全然違うから、たちが悪い
⑦意味不明のエラーがよく出る。設定が悪いのかバグなのか判定できない。
⑧DBW(電スロ)周りは、G4+とだいたい同じだが、同じように設定しても安定しない。
⑨原因不明のエラーのせいでDBW(電スロ)がフェイルセーフに落ちることがある。
⑩フェイルセーフに落ちると歩くぐらいの速度しか出ないので、全然セーフじゃない。
みんな、こんなクソコンピュータ、よく使ってられるなぁ。
あ、そうか、みんなプロだからか。プロだったらどんな道具でもそれなりに使いこなしちゃうよなぁ。
今のところ1~2か月ごとにバージョンアップしているみたいなので、今後の改善に期待したい。今はゴミだが、雰囲気的にエレキ回路には問題なさげなので、あと半年もすれば安定すると思う。
搭載チップ:ADUCM332WDCPZ
コネクター 1番ピン:LIN
コネクター 2番ピン:バッテリー+端子
この、ADUCM332WDCPZだが、データシートが見つからない。ADuCM330やADuCM331なら見つかる。チップのネーミングルールから、ADuCM331の大容量メモリ版と思われ。
このチップはIntegrated Precision Battery Sensorというものだが、ARM Cortex-M3 のマイコンが搭載されており、プログラム用メモリとデータ用メモリを持っているようだ。見た目は同じでも、プログラム次第で全然違うものになりそう。おそらくだが、EBS3は原型でしかなく、それに対しメーカーごとにプログラムを書き込んで製品になるのであろう。
とはいえ、ハードウェアの仕様は明確であり、チップの足を追いかけて、コネクタ1番ピンと2番ピンの信号は判明した。しかし、このマイコンって、3.6V~18Vの電源で動くんだ。すごいな。
センサーなので、LINはスレーブモードで動いているのは間違いなさそう、ということで、いろいろなIDをセンサーに送って、反応を見てみた。LINのIDは実質6bitなので、0x00~0x3Fまでしかないので、難しくはない。
しかし、思いのほか単純ではなく、0x30~0x3Fあたりで、7つほど反応を示すIDがあった。いろいろ電流を変えたり電圧を変えたりしてみたところ、0x34は電流、0x37は電圧らしきものであることがわかった。電流は単純で、0x8000が0アンペアで、20mA増えるごとに+1され、20mA減るごとに-1される。あれ。。。精度1mAってスペックシートに書いてあるんだけどなぁ。。。でもスペックシートがおかしいと思う。1mA~1500Aまで高精度で測れるセンサーなんて、普通に考えればできるわけねーだろって思うし。
電圧は、ちょっと難しそう。なんか、面倒な数式になりそうな感じ。
意外でもないか。電車に乗ってても、これだけ人がいて、全員が感染してないなんてありえないよなぁ、発病していないだけで結構みんな感染してるんじゃないかな?って思っていたし。
と、ひさしぶりの更新だが、最近(去年の10月くらいから)はずっと自動車用電流計なるものを開発していたりする。主原料は、こちら。
Bosch Electric battery sensor EBS3
コネクタは、こちら。
TYCO 1-1418463-9
その他、
LINトランシーバー MCP2021A-330E/SN
マイコン PIC18F27J53
超小型グラフィックLCD バックライト付 AQM1248A
こんなところかと。
まずは、EBS3の入手からだけど、これがどこにも売ってないんだよなぁ。。。
探しに探して、ようやく見つけたのが、こちら
(28850)バッテリーステート センサASSY
トヨタ純正パーツ品番:28850-36040
見た目はEBS3とまったく同じ。共販で8000円ちょっとぐらいで買えると思うし、モノタロウでも買えるみたい。
しかし、仕様がどこにもないぞ。。。データーシートがあれば。。。。
あった。これか?
ae_ebs.pdf
う~ん、データーシートというよりかは、スペックシートかな?これじゃ、実装できないよねぇ。。。
(つづく)
1か月前に、エーモンOFFタイマーで、以下のように失敗したと書いた。
- よく知られていることだが、一般的な国産車の場合、スターター(大電流のセルモーター)が回っている間はACCに電源が来ない。だが、エーモンOFFタイマーのようなシガーソケットを入れることで、この種の問題は解決できる。。。はずであった。。。しかし、別の問題があった。スターターが回っている間、バッテリーがそっちにもっていかれて、電圧が7V程度まで低下する(俺の車の場合)ことが確認された。7Vなら5V以上だし問題ないんじゃないかと思うかもしれないが、シガーソケットタイプのUSB電源は基本チープなので7Vではラテパンダの電源を維持できるだけの5V出力を出すことができなかった。結果、エンジンかけると必ずラテパンダがリブートする、という現象が起きてしまうのであった。 残念ながら、これはまだ解決していないが、まあなんとか運用でカバーする予定。暇なときに、シガーソケットタイプのUSB電源をやめて、ちゃんとしたDC/DC電源に変更して、試してみる予定。
ということで、ちゃんとしたDC/DC電源に変更したところ、、、スターター回っても落ちなくなった!解決!使ったのは、これ。
OKL-T/6-W12N-C使用 小型高効率DCDCコンバーター可変電源キット(降圧)
電流は6Aまで出せるし、7Vあれば電圧5Vを十分出せるし、数百円で買えるシガーソケットのUSB電源とは性能が違う。
ちなみに可変抵抗で出力電圧が変えられるのだが、プチ高めの方がノイズに強いらしいので、5.25Vにした。