人間ドッグは散々な結果に終わった。あれだけ努力したのに「現状維持」である。脂肪肝やその他数値も、去年異常だったところは今年も異常だった。。。ただ、去年は「悪化」だったのが今年は「現状維持」であり、「去年と同じなので大丈夫ですね~」てな感じだったので、そう考えると改善といえなくもない。
それはさておき、松茸山の惨劇や関東ふれあいの道踏破において無事生き残れた要因は、幼少のころに身に着けたサバイバルの知識に他ならない。
生きる術を教えてくれた貴重な書物は、こちらである。
まずは、地図の見方から。出典は、知らないと損500。
等高線を意識すれば、相模湖駅から明王峠へ登る道がいかに無謀であるかを知ることができる。
右上に気になる知恵が書いてある。運よく蜂に刺されなかったが、刺されてもきっと大丈夫だったと思う。これを知らないことは損であるので、知っておくこと。
16kmの道のりで、途中足が動かなくなったが、これさえ知っていればヒマラヤ山脈であろうが余裕だ。野口健も知っているはずだ。
ただ、ふれあいの道は過酷過ぎて、立ったままだと疲れがとれないので、座って休憩せざるを得なかった。
なお、登山で水ばかり飲むと疲れやすいってのが、昭和な感じですばらしい。最近のものたちは忍耐が足りない。
こんながけ崩れもあった。
山登りをしていると、こんな感じで土砂災害に巻き込まれることがよくあるが
冒険クイズには、土砂崩れに巻き込まれたときの対処方法が書いてある。
『泳いでみることです』
近年の大雨で多発しているので、ぜひ知って起きたいことだ。
これは雪崩(なだれ)にも有効らしいので、スキーヤーも知っておく必要がある。いや、みんな当然知ってるよな。
サスケで大猿がやっていた『岩石なだれ渡り』だが、それに失敗したときにも活用可能である。
まこと有用な書籍である。
これって著者のヤマタクは当然試してるんだよな。えらそうに書いてるぐらいだから。
宮ケ瀬湖も、普段は穏やかな姿をしているが、台風シーズンは、それはもう大変なものだろう。田んぼの様子を見に行って、波にさらわれることもあるだろう。
知らないとそん500には、大波に飲み込まれたときの対処方法が書いてある。
当然、サーファーも知っておく必要がある。いや、みんな当然知ってるよな。
しかし、
『岩場などでつりをしていて、大波にひきこまれることがよくある。」
よくあったらまずいんじゃねーのか?
。。。。。
泥だらけになった靴をどうすればいいのかも書いてある。
洗濯機で洗えばいいんだ!そうだったんだ!目からうろこである。
。。。。
ただし、中華ブランドの靴を除く。
最後に、絵を見て天気を当てるクイズです。俺は天気の子なので余裕です。回答はまたあとで。
まだ少し足に痛みがあるので、宮ケ瀬湖周辺の遊歩道を散策することにした。
宮ケ瀬湖には、宮ケ瀬湖畔エリア、ダムサイトエリア、鳥居原エリアがあるが、まずはライダー御用達の鳥居原エリアで。他のエリアと違い、駐車場完全無料なので安心。
鳥居原ふれあいの館そば。遠くに大山が見える。いつかは大山にも挑戦しようと思う。
遊覧船のりばは施錠されていたので、横から撮影。土日のみの運行らしく、ひっそりとしていた。
森の展望台?行ってみよう。
ほどなく森の展望台に到着。誰もいないので、座ってのんびり休憩。
だーーーと駆け下りて、岬の展望台に到着。階段がすごいので、ここまで来れる人は少数である。人もいないし、南国リゾート風で、いい感じ。テレワークもこんなところでやれば生産性爆上がり間違いなし。
準備運動が終わったので、本日のメインである松茸山の登山口に到着。
登山口が見当たらないが、これ??
正解です。降り続いた雨のせいで道がわかりにくいが、それっぽく階段になっているので、ミスコースすることはなさそうだ。
で、登り始めて10分ほど経っただろうか。。。なんか足元がムズムズする。。。よく見ると。。。!!!
蛭、蛭、蛭、蛭、蛭、蛭、蛭、蛭、蛭、蛭、蛭、蛭、蛭、蛭、蛭、蛭、蛭、蛭、蛭、蛭、
ヤマビルの大群のすさまじい襲撃!振り払っては飛び乗ってきて、つぶしては別のがきて、もうきりがない。。。。急ぎダッシュで下山!!
おきにのコンバース(ジェネリック)が終わりました。。。。。靴の中までヒルだらけ。ズボン脱いだら、ふくらはぎに2匹。。。。しばらく太陽に当てて虫干しして、ようやく履ける状態になった。ちなみにコンバース(ジェネリック)は中敷きが紙で出来ているので、洗うと終わる。本物の半額だが、これでは半額の価値もなさそうだ。しかし、今思えば、よくこんな靴で奥高尾を横断できたものだ。
松茸山はあきらめて、近くの早戸川林道を散策することにした。干乾びたヒルを靴から払って、靴を組み立てて、いざ行かん。
先ほどの駐車場から50mぐらいのところに車を停めた。林道の入り口(早戸川橋のところ)は施錠されていて、車両侵入禁止になっているが、歩行者は問題ない模様。自転車も時々通っていたので、自転車は車両にあたらないのかもしれない。
人工の湖だが、湖面は神秘的な色をしている。
地図に載ってない橋を見つけた。橋があるということは道があるということだろう。湖面を覗くと大きな魚と小さな魚の魚影を確認できた。大きな魚はおそらくバスだな。小さな魚は小バスかギルだろう。人口の湖だけに生態系はあまりよくなさげだな。まあ釣りできるようなところもないので、誰も気にしないだろうが。
1時間弱で宮ケ瀬湖畔エリア到着。カヌー場とグラウンド・ゴルフ(パターゴルフ改?)をやっているっぽいが、平日は無人のようだ。
朽ち果てたカート用サーキットみたいなものもあったが、こちらは土日も無人だろう。
パターゴルフ場横に、湖畔のあずま屋があった。綺麗な感じで管理が行き届いているのがわかるが、やはり平日は無人である。
なんとなく気分もいいので、30分ぐらいのんびり休憩することにした。テレワークも、こんなところでやれば、生産性爆上がり間違いないだろう。
それから1時間弱かけて、早戸川橋に戻った。途中それなりの人にすれ違ったが、割合としては
①鳥屋さん(録音、撮影)・・・9割
②散歩・・・5分
③自転車・・・5分
てなところかな?
距離的には、尾根緑道全線ぐらいは歩いたと思うし、人間ドッグ対策は万全ということになる。
10:23 こういう分岐が迷うんだよなぁ。。。左がまき道みたいだが、それにしては細い。人通りは右の方が多かったので、右に進む。
10:50 高尾山口まで9km。足が動かないので、後続の人に次から次に追い抜かれるが、気にしない。
11:13 小仏峠。こんな辺鄙なところで地図売っていた。地図って攻略には必須なものだけど、だいたい入手しにくいところにあるんだよなぁ。ドラクエでは。
ちなみに、このあたりが足元最悪だったかな。WW1の塹壕戦をイメージしてもらいたい。コンバースとジーパンが泥まみれになってしまった。。。。
それよりも、ぜんぜん下り基調じゃないよ。。。だーーーと下ったあと、だーーーと登るって感じ。
12:05 小仏城山(城山茶屋)
ぬるぬるな足元をなんとか抜けて、開けた街に到着。ドラクエで強敵だらけの森の中に街が突然あったりするが、そんな感じ。きっと、聖なる力で守られているのだろう。
ここまで来ると、子供や一般ピーポー(にわか)みたいな感じの人が増えてきた。キャンプ用コンロで湯を沸かしてカップラーメンを食べている人がけっこういたが、そういうセットが茶屋で売っているようだ。火気使用許可証なんてものを机に立てかけていたので。
ハローCQCQ
昭和と変わらない風景が、そこにはある。
小仏城山からは地面が板張りになっていて、コンディションは良好。
コンバース履いて高尾側から来れるのは小仏城山が限界かな。
小仏城山から小仏へ向かう人(泥と格闘する人)が、すれ違う人に「この先ずっとこんな感じ?」みたいなことを聞いていたが、「ずっとです」と答えていたようだった。そのとおり、景信山ぐらいまではずっと泥まみれだよ。
13:19 もみじ台
激しい登りで1分歩いて2分休むを繰り返してきたが、もう限界だ。。
椅子に腰かけたが、いつまでたっても回復しない。もうだめかもしれない。
目の前では、一般ピーポーみたいなのが、ざるそば食べながらビールを飲んでいる。こっちは人間ドッグの減量目的で歩いているわけで、そんなもの食べたり飲むわけにはいかない。でも、こんなところで、キンキンに冷えてやがるビールを飲めば、さぞうまいだろうなぁ。。
とはいえ、高尾山頂は目の前なので、自分に鞭を打って、なんとか歩く。
13:50 高尾山頂
もみじ台からすごく遠かったように感じたが、それは歩く速度が通常の人の1/3ぐらいからだろうか。。。
なんか、もう人いっぱいで、完全に観光地だよな。。。
ミーハーな輩がわいわい楽しそうに騒いでいる中を、満身創痍の俺が歩く。。。かっこいいぜ!
帰りはケーブルカーかリフトかと思ったが、登りと下りが同一料金であることを知り、エネルギーの法則に反しているので乗るのをやめた。
高尾山口まで徒歩40分、と看板があった。下りの40分なんて楽勝だな。
14:35 リフト乗り場。密である。素人どもが、密になりおって、まったくけしからんやつらだ。
しかし、ここから高尾山口までの下りが、いままでで一番大変であった。。。坂が想像以上に急で、足にかかる負担が半端なく、1歩歩くたびに死にかけた足に激痛が走る。。。。
この坂、けっこうなお年寄りとか綺麗に着飾った人とすれ違ったが、はたしてこの大変さを知ったうえで登っているのだろうか。。。。
14:58 死ぬような思いをして、なんとか高尾山口に到着。高尾山ってケーブルカーやリフト乗ったら運動にならないと思っていたが、乗らないと地獄を見ることがわかった。
ちょうど、この先で、よちよち歩きの子供のいる家族連れとすれ違った。写真では点のようにしか見えないが、荷物を持つ男の人、ベビーカーを押す女の人、その間をよちよち歩きであるく小さなお子さん、である。この家族が無事登頂できることを陰ながら祈願して、高尾山口駅に向かった。
この後自宅で体重を測定すると、朝よりも2kg減っていた!体がボロボロになるまで運動すると、さすがに2kgも減るんだ、と感動していたのだが、夜寝る前に量ると1.5kg増えていた。。。こんな大変な思いをして、たったの500gか。。。
『登る勇気より引き返す勇気』
7:41
引き返す理由が欲しい。こんな草が生い茂った状況なので、もうすぐ道が消えてわからない状態になるんじゃないか、そう予想した。
が、予想に反して、このあと徐々に道幅は広く、傾斜はゆるやかになっていった。与瀬神社から0.8kmの看板があったところは、本当に余裕って感じ。こんな感じでずっと続いてくれれば、なんとかなるかも?
8:02 分岐まで来た。ここで曲がれば引き返すことにならない。
のだが、息も落ち着いてきたし、道幅も広いので、もう少し先に進むことにした。
8:21 大平到着。あずま屋がある。風流ですなぁ。。。
8:32 危険!崖崩れ発生中!
でも俺は 岩石なだれ渡り ができるので問題なし。
8:45 林道とクロス。林業関係者や自転車なら、ここまで乗ってこれるのかな?
8:51 石が山積み。歴史あるものらしいが、賽の河原みたいなものかな。
9:05 夢にまで見た、明王峠到着!あの状態から、よくぞここまで来れたものだ、と自画自賛。つぶれた茶屋があったりと、けっこう広い。
かなり長い時間休憩して、どう下山するか思案していたところ、相模湖観光案内図を発見。
えと、
相模湖駅から与瀬神社経由で明王峠までは105分
陣馬山から明王峠までは40分
。。。
楽な道を選んだつもりが、過酷な道を選んでいたみたい。。。。
もう同じ道を戻るのは嫌だ、かといって陣馬山に行くのも気がひける。
足腰は既に限界を超えているが、まだなんとか動くので、高尾山に向けて進むことにした。
9:20 底沢峠らしいが、とくに何もない。つまらない。
9:24 ♪忍びが~~通~る~~獣~道~~
謎の歌が頭の中で鳴っている。
9:31 こういう分岐や
9:45 こういう分岐が多いんだよなぁ。看板もないし、どっち行ったらいいかわかんねーよ。
てな感じだったが、何度か繰り返すうちに、一方は通常ルート(厳しめ)、もう一方は、まき道(やさしめ)であることが見えてきた。しばらく様子を見て、人の流れが多いほうが、まき道のようだ。
10:00 ほぼ中間地点かな。最近降り続いた雨のせいか、徐々に足元がぬかるんできた。ローカットのコンバース(のジェネリック)だとかなり厳しい。この靴って、靴底つるつるなんだよなぁ。。。。
まあ、それ以上に、足腰が完全にやばい状態になっていて、一歩一歩がとてつもなく重い。
つづく。。。のかな?